【新唐人2014年7月7日】夏に入り、北京のスモッグは姿を消しましたが、深刻な大気汚染は依然として掃うことが出来ません。先日、北京市環境保護科学研究院の潘涛院長が、北京の大気品質は2030年に規定の水準に到達する見込みだと公言しました。つまり、あと16年、北京の人々は有害な空気を吸わなければならないことになります。一方、北京市民はさらに悲観的な見方をしており、北京の大気汚染が改善されることはないと見ています。
7月1日、北京市環境保護科学研究院の潘涛院長は「2014年都市と環境国際学術シンポジウム」において、適切な管理措置を実行すれば、北京がPM2.5濃度を国家基準である1立方メートル当たり35マイクログラムに改善できるのは、最も早くとも2030年まで待つ必要があると述べました。
北京市民 宋さん
「その前にすでに多くの人が有害な空気に殺されるでしょう。主な原因はこの独裁体制の不健全さで、民意に耳を貸さないからです。真の有効措置を採取できないのです。多くの大型国営企業、汚染企業は太子党ファミリーが掌握しているので、何もできません」
北京の人権活動家・野靖環さんは、北京の夏はスモッグがないがほとんど霧が立ち込めていると話します。PM2.5の濃度は毎日一立方メートルあたり100マイクログラム以上と測定され、基準値の35マイクログラムには程遠いのです。野さんは、ごみを分類し焼却を減らすことと、自動車の排気ガス減少すらできないので、北京の大気質量の改善は難しいと考えています。
北京の人権活動家 野靖環さん
「まだ十数年待たねばならないとはでたらめです。北京の環境管理は長年行われているのに、ますます悪化しています。スモッグ改善は難しい事ではありません。国外には先進的な経験があるのだから、参照すればいいのですが、こんな簡単な事すらしないのです」
大気汚染による北京のガン患者数は毎日110人のペースで増加しており、肺ガンがトップを占めています。北部地方の大気汚染は平均寿命を5年縮め、児童は回復不能なダメージを肺に受けていると報じられています。
新唐人テレビがお伝えしました。 http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/07/04/a1120828.html (中国語)
(翻訳/赤平 ナレーター/萩野 映像編集/李)